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17歳の実娘を抱くように頼む母親-p2

今、修一が住んでいる狭いアパートの部屋とは雲泥の差が有りました。こんな上等な部屋に住むことが出来るのは望外の喜びでした。同時に美人の母娘と一緒に住めると思うと心がうきうきする思いでした。

修一は出来るだけ早く移って来て欲しいと願う富美恵の要望に応えるため、翌日には身の回りの荷物を米原家に運び込みました。

米原家では夜の8時まで美容院とネイルサロンで働く母の富美恵に代わり娘の奈美が夕食の支度をするのが決まりになっていました。大体夜の8時半には富美恵が帰宅し夕食が始まるのです。
その夜から修一の夕食も用意されていました。修一と奈美が向かい合ってテーブルに着き、初めて3人での夕食が始まりました。
奈美は無口で黙々と箸を口に運び続けていました。

「奈美ちゃん、今日の料理は手が込んでるわねぇ・・・とても美味しいよ・・・」
会話のない食事に気を使ったのか、富美恵が言葉を発しました。
会話の無い事に気が重くなっていた修一は富美恵の言葉に救われる思いがしましたが奈美の返事は「いつもの通りだよ・・」とつれないものでした。
「でも、今日のは美味しいよ・・・美味しいよねぇ、修一さん・・・」
重苦しい雰囲気を吹き飛ばそうとするように富美恵が精一杯会話を盛り上げようとしているようでした。
「ええ、とっても美味しいですよ・・ほとんど外食で済ませている僕には、とっても美味しく、有り難い料理ですよ・・」
なんだかヘンテコな言葉だとは思いながら、修一は答えました。

「それからね、奈美ちゃん・・修一さんにね、奈美ちゃんに英語の家庭教師をして貰いたいと思ってるの・・・奈美ちゃん、いいわよねぇ・・」
富美恵の優しい言い方にも奈美は返事をせず、箸を止めました。
「奈美ちゃん、修一さんにはね、用心棒と英語の家庭教師をして貰うことで無料でここに住んでいただくことにしたの・・・ほら、このまえ泥棒に入られたでしょう・・・修一さんはね柔道が2段なんだって、だから泥棒なんか寄り付かなくなるわよ・・・分ったわね奈美ちゃん・・・・」
「勉強を見てもらうのは英語だけ?」
やっと奈美が言葉らしい言葉を口にしました。奈美がイヤだと言う雰囲気では無かった事に修一は安堵しました。
「うん、お母さんは英語だけを考えてるの、奈美ちゃんは他の学科は全然心配ないもの・・・英語以外にも奈美ちゃんが教わりたい科目があれば修一さんにお願いするよ・・・」
「英語だけで大丈夫。英語だけでいい」
奈美が素直に修一の家庭教師を受け入れました。修一は胸を撫で下ろすと共に奈美との付き合い方の難しさが思いやられました。

「修一さんに毎日見てもらう訳にはいかないから、月水金でどうかしら、奈美ちゃんの都合はどうかしら・・・」
「それでいい」
奈美は表情が硬いまま答えました。
「そう、いいのね奈美ちゃん、それじゃ月水金の夜の10時から一時間と言うことでどうかしら・・・これで受けて頂けませんか、修一さん・・・」
「奈美ちゃんに問題が無ければ、僕は全く大丈夫です・・・」
「良かったぁ・・・・奈美ちゃんもいいかしら・・・」
奈美がペコリと頭を下げて了解しました。
奈美は夕食を終えると、奈美はそそくさと2階の自分の部屋に帰ったようです。修一は奈美に嫌われているとは思いませんでしたが、口数の少ないことと表情の硬いことからなかなか難しい家庭教師にならざるを得ないと、少々気が重くなりました。

夕食の後片付けは母の富美恵の役割のようです。手馴れた手つきで富美恵は手際よく後片付けをこなしました。
後片付けが終ると、富美恵が話しておきたいことがあると、修一を引き止めました。

「奈美ちゃんはね、中学時代に受けたイジメからまだ立ち直れていないのょ・・・人を信用できなくなってしまってるの・・・今日の修一さんの家庭教師の話は絶対に拒絶すると思っていたんだけど、よく奈美ちゃんは受け入れてくれたわね・・・むしろ、私の方が拍子抜けするぐらい驚いてる・・・奈美ちゃんが立ち直ってくれている証拠だったらいいんだけど・・・・」
富美恵が顔を曇らせながら言いました。
「奈美ちゃんからイジメの記憶が早く消えると良いですねぇ・・・」
「私も、そればっかり願ってるの・・・でも、イジメはトラウマになって記憶からなかなか消えないらしいわねぇ・・・本当に奈美ちゃんが可哀想・・・」
富美恵の顔がますます曇りました。子を思う母親の愛情が手に取るように分り、修一は同情を禁じ得ませんでした。

「それでね、修一さんにお願いしておきたいことがあるの・・・」

富美恵が下記の4点を修一が奈美を家庭教師をする時のお願い事として述べました。
1.奈美ちゃんが返事をしなくても、あるいは無愛想な返事をしても、我慢して欲しいこと。
2.奈美ちゃんがイジメを思い起こすようなにきつい言葉を絶対に吐かないで欲しいこと。
3.奈美ちゃんに根付いた人間不信を解消する観点で奈美ちゃんと付き合って欲しいこと。
4.この世の中には信頼できる男がいると言うことを奈美ちゃんに行動で示して欲しいこと。

「奈美ちゃんがね、絶対に結婚なんかしないと言うのよねぇ・・・不良少年にいじめられたことが男性への不信に繋がっていると思うの、だから修一さんに信頼できる男性が居ることを奈美ちゃんに示して欲しいの、このままいくと奈美ちゃんの男性不信が直らず、本当に結婚しないかも知れないと思う・・・だから修一さんお願いね、信頼できる優しい男性が居ることを奈美ちゃんに教えてあげてね・・・」
「僕にできることなら何でもお手伝いしますよ・・・イジメや暴力のトラウマに悩み続けている奈美ちゃんは可哀想すぎますよ・・・」
「お願いね・・・奈美ちゃんには出来るだけ優しくしてね、そして、この世には縋れる男性がいることを奈美ちゃんに教えてあげてね・・・」

母富美恵のわが子を思う心情が修一にもひしひしと伝わってきました。

富美恵は修一の倍以上の年を重ねた43歳ですが、美容院とネイルサロンを経営する女性で、上品で垢抜けた服装と容姿、そして身のこなしや仕草が洗練されており、修一を惹き付ける魅力溢れる女性でした。

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