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二人暮しの兄妹に訪れる自然な結末-p2

「お兄ちゃん、貴美の部屋を一階にしてもいいかしら、2階に上がったり下りたりするのが少し怖いの・・・それに、お兄ちゃんに毎回手助けして貰う訳にはいかないもの・・・・」
貴美には階段から落ち、手をひどく骨折した怖さがトラウマになって残っているのでした。
「そうだな、その方がお兄ちゃんも安心できるよ・・・」
「うれしい・・・だけどベッドを下ろすのが大変ねぇ・・・お兄ちゃん一人では無理だし、貴美は手伝うことができないし・・・・」
「今回ベッドをを下ろすのや止めとこうよ・・・・貴美ちゃんが元通りの体に戻った時にあらためてベッドのことは考えようよ・・・・」
「それじゃ、貴美はどこに寝るの?」
「パパとママの使ってた部屋にはベッドが二つあるよ・・・貴美ちゃんがきれいに掃除をしていたから、あのベッドを使えばいいよ・・・」
勝一と貴美が住んでいる家は一階が3LDKで2階には3部屋ありました。その2階の一部屋を貴美が使っており、一階は勝一だけが使っているのでした。無くなった両親の部屋ともう一部屋は未使用中でした。勝一の隣の未使用中の部屋を貴美が使えば良いと勝一は考えたのでした。

「パパとママの部屋にはベッドが二つあるでしょう・・・だから二人寝れるよ・・・お兄ちゃんもあの部屋で寝ようよ・・・」
貴美が大胆な事を言いました。
「エエ!貴美ちゃんと一緒の部屋で寝るの?それはちょっとまずいんじゃない?」
「だけど貴美にはそれが一番安心できるんだもん・・・あの部屋は大きいし、貴美、一人で寝るのはちょっと怖いよ・・・それに、夜中に誰かからスマホ電話が掛かってきても貴美はボタンが押せないんだもん・・・お兄ちゃんに助けて欲しいよぅ・・・・」
両親が亡くなってからの2年間は貴美は勝一に頼り切っていたのでした。1年先輩の勝一が貴美の大学受験の手続きから入学手続き等の全てを親代わりになって面倒見たのでした。加えて、大学生となってからの一年間は勝一が毎日のように高校3年生の貴美の隣に寄り添い受験勉強を手助けしたのでした。
その時から隣に腰掛ける勝一から漂ってくる男の匂いと逞しさに貴美は勝一に恋慕の情を抱き始めていたのでした。優しい頼れる男として勝一を捉え、同年代の男の誰よりも勝一に好意を持っていたのでした。

「貴美ちゃんが怖いんじゃ仕方ないなぁ・・・」
今まで2階で一人で寝ていた貴美が怖いと言った事を勝一は訝しく思いましたが、贔屓目なしに見ても美人で可愛く思う貴美と一緒の部屋で寝るのも悪くないと思い始めていたのでした。

「そうよ、貴美はお兄ちゃんと一緒の部屋で寝れれば大安心だよ・・・そうしてよ、お兄ちゃん、一緒の部屋で寝よう?」
貴美が無邪気な笑顔で言いました。

「それじゃ、貴美ちゃんの寝具を下ろすか・・・」
「お願い、貴美は手伝うことが出来なくて申し訳ないけど、お兄ちゃん助けてぇ・・・・」


貴美の布団から得も言われぬ微かな匂いが漂ってきて勝一の鼻を刺激しました。勝一はタオルケットを鼻に当てて匂い嗅ぎました。これが貴美の匂いだと思うと勝一は興奮を押さえられなくなりました。

「貴美ちゃんは大きい方のベッドに寝なさいね・・」
パパとママが使っていた部屋には大きいダブルベッドとシングルベッドがありました。大きさの異なるベッドがある事に勝一も貴美も疑問を抱きました。
パパとママが愛し合う時は大きい方のベッドを使っていたのだと勝一も貴美も思いましたが、そのことを口には出しませんでした。

「貴美は小さい方でいいよ・・お兄ちゃんが大きいベッドを使ってよ・・・」
「ダメ、貴美がベッドから落ちて、更に手を悪くしたらおおごとだから・・・」
「大丈夫だよ、貴美は寝相が良いんだから・・・ベッドから落ちることなんか無いから・・・」
「ダメ。貴美ちゃんが大きいベッドに寝るの・・・分かったぁ?」
勝一が有無を言わさぬようにきつい調子で言いました。勝一の譲りそうにない雰囲気に貴美は勝一の言うことを受け入れたのでした。


ギブスで両方の手首を固められた貴美の不便さは夕食を取る時にも如実に表れました。箸を握ることが出来ない貴美は勝一が用意した出前の握り寿司を眺めることしか出来ませんでした。

「貴美ちゃん、どのお寿司を食べる?」
勝一は当然の如く貴美に聞きました。
「エビから食べようかしら・・」
貴美が気兼ねしながら言いました。
勝一が貴美用の箸に持ち替え、エビに醤油をつけて貴美の口元に運びました。貴美は勝一の優しさに改めて感じ入っていました。

「お兄ちゃん、お箸をわざわざ持ち替えることなんかないよ・・・・・」
「お兄ちゃんのお箸のままではイヤじゃない?」
「貴美は平気よ、全然何とも思わないよ・・・お兄ちゃんのお箸で食べさせて・・・」
貴美の言に勝一は納得し、それ以後は箸を持ち替えずに寿司を貴美の口元に運び続けたのでした。

食事の後には勝一が買ってきておいた貴美の好きなイチゴを楽しみました。勝一は親指と人差し指でイチゴを摘んで貴美の口元に寄せました。貴美が可愛い唇を開け、イチゴをかじりました。
一口目は勝一の指が貴美の唇に近付くだけでしたが、二口目は指先を貴美の唇にもっと近づけなければなりません。
勝一は指先が貴美の唇に触れそうになる事にざわざわとした興奮を覚えながら、貴美にイチゴを食べさせたのでした。


勝一の頭の中には貴美をどうやって風呂に入れるかが大問題として思い浮かんでいました。湯舟に入るだけなら貴美一人でも大丈夫だと思いましたが、濡れた体をどうやって拭くのか、体をや頭を洗いたくなった時にはどうするのか、いろいろ考えると貴美が一人で風呂に入ることは不可能に思え勝一は思い悩むのでした。

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