2時少し前に菜津美が訪ねて来た。チャイムが鳴るとすぐ恭平がマンションのドアを開けた。菜津美が素早く玄関に入り、ドアを閉めた。 菜津美が今日の行動を内緒にしたい気持ちが、この素早い行動からも見て取れた。菜津美はとにかく人の目に触れたくなかったのだ。 『菜津美さんですか?』 『そうです。菜津美です』 『僕が恭平です。はじめまして・・』 『はじめまして、こんにちは・・・まあ、ハンサムな男ね・・こんなにハンサムな男とは思ってなかった・・・それに、体格もいいわねぇ・・・・』 菜津美が恭平の頭から足元までを眺めながら言った。 恭平が期待していた通り、菜津美はすらりとした体形の、色白の美人だった。半袖で襟付きのワンピースを上手に着こなしていた。明るい花柄模様のワンピースが菜津美を艶やかに包んでいた。 『さすが愛人をされているだけあって菜津美さんはきれいですね・・・もっとも、美人でなければ、愛人なんか出来ないですよねぇ・・・』 『ちょっと変わってるけど、嬉しい褒め言葉ね・・・恭平さんはこんなに若いのにバツ2なの?』 『ええ、二人とも僕を捨てて、逃げて行ったんですよ・・』 『にわかには信じ難いはねぇ・・・恭平さんに変な性癖が有るんじゃないの?』 『そんな事はないですよ・・変な性癖なんか無いですよ・・・』 『本当に?ちょっとセックスが長いぐらいで、逃げて行く女なんて理解できないわ・・・長い時間気持ち良くなれるのにねぇ・・・・』 『毎日長いと嫌になるようですよ・・・』 『まあ、恭平さんは毎日してたの・・・・』 『毎日は、言葉の綾ですが・・・ほぼ毎日してましたね・・・』 『羨ましい・・・毎日愛されるなんて、女にとって最高の幸せなのに・・』 『毎日長いと苦痛なようですよ・・・』 『今の私と大違い・・・私なんか・・旦那が年だから、早く終っちゃうし・・・近頃は中折れしてしまって・・私は満足できないのよ・・・女にとって絶頂に行けないセックスって本当に辛いのよ・・恭平さんの別れた奥さんに教えてあげたいわぁ・・・』 菜津美が捲し立てるように、一気に喋った。 『旦那さんが中折れするって言われましたよね?中折れってどのようになるんですか?』 『中折れって言うのは、女のあそこに入れるまではきちんと立ってるんだけど、途中で萎えてしまうのよ、男のものが・・・それ以上セックスが続けられなくなるの・・・で、女に不満が溜まるのよ・・』 『そうしますと、旦那さんも射精までいけないんですねぇ・・・』 『そう、男も私の中でイケなくなるよ・・・だから、私の旦那は、私に口と手でやらせるのよ・・・』 『それで旦那さんは射精できるんですか?』 『半立ちの状態だけど、射精はするよ・・・』 『それじゃ、菜津美さんだけが置いてきぼりにされるんだ・・・旦那さんは後で菜津美さんを満足させてくれないんですか?口だとか手で・・・・』 『以前はね、手でしてくれてたのよ・・・だけど、手では本当に満足する事は出来ないんだよね・・・最近では、手でもしてくれなくなったので、私には不満がいっぱい溜まるのよ・・・』 『それはいけないですよねぇ・・女の人はいつも満足してなきゃいけないですよねぇ・・・』 『そうよ、女はいつも満足していたい動物よ・・女が満足できている事は大事なのよ・・・・』 『そうですよねぇ』 『だから私は掲示板を見て、ここへ来たのよ、不満を解消する為に・・・だけど、旦那には毎月手当てを貰ってるし・・・悪い気もするけど、私は我慢出来なくなったのよ・・・・』 『僕で満足できればいいですけど・・・』 『恭平さんは遅漏でしょう?今日は恭平さんにタップリと満足させて貰う積りで来たのよ・・・・恭平さん頑張ってね・・・・私をとことんイカせてぇ、お願いよ・・・・・ところで、恭平さんは何分ぐらい続くの・・・・』 『終るまでの時間ですか?』 『そう、女の人に入れてから・・何分ぐらいもつの?』 『40分から50分ですかねぇ・・・』 『まあ、40分も50分も持ち堪える事が出来るんですか・・・その間、女はずうーと気持ち良さの中に浸り続けていられるんだぁ・・・・楽しみだわぁ・・・』 菜津美はうきうきと心を弾ませ、目は輝いていた。 『菜津美さんは今日は安全日ですか?』 『安全日って、妊娠の心配がないかってこと?』 『そうです』 『大丈夫よ、明日か明後日には生理になる予定だから安心よ・・・私もその事は心配で、ここに来るのを今日にしたの・・・・恭平さんはコンドームは着けないんですか?』 『コンドームを着けると、僕はイケなくなるんです・・・』 『そうなの!私もコンドームはきらい・・感じ方が鈍くなるわよね・・・』 恭平がソファーの菜津美の隣に座りなおした。 FC2 ブログランキング 人気ブログランキングへ にほんブログ村 |