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母娘と同居する男性家庭教師-p1

馬場拓也は18歳で大学へ入学した直後から、大西家の家庭教師を始めた。大西家の当主の大西隆一は中堅どころの建設会社の社長をしており、会社の筆頭株主でもあった。

妻の貴子は超が付くほどの美人で、淑やかな気品のある女性だった。大西家は15歳の長女の恵美と、12歳の長男智成の4人家族だった。拓也は恵美と智成の家庭教師をしていて、それぞれ2時間ずつ教えていたので、帰りが12時近くになる事もあった。

遅い帰宅を気の毒がった大西隆一が拓也に同居することを強く勧め、拓也に無料で一室が用意された。大西家の玄関を入ったすぐ右手の10畳間を提供された。拓也には恵まれ過ぎた待遇だった。

大西家の一階は7LDKで、全ての部屋は広かった。2階には6部屋があり、長女の恵美と長男の智成は2階に住んでいた。
拓也が勉強を教える時は、それぞれの部屋へ伺って教えていた。


その年、大西家に悲惨な大事故が起こった。当主の隆一が運転する車に、妻の貴子と長男の智成が乗り、片道一車線の道路上を走っていた時、対向車線を走ってきたトラックが、スピードの出し過ぎからカーブを曲がり切れず、中央分離帯を大きくはみ出し、3人が乗る車と正面衝突をしたのだ。

3人が乗っていた乗用車は大破し、3人とも救急車で病院に搬送されたが、当主の隆一と長男の智成は死亡した。
妻の貴子は一命だけは取り留めたが、両膝から下を切断しなければならないと言う悲惨な大事故だった。

貴子は3ヶ月の入院を余儀なくされ、当主の隆一と智成の葬儀も、会社と親戚の助けを借り、恵美が健気にこなした。

退院してきた貴子は悲嘆に暮れ、生きる力を全く失っていた。義足をつける事も嫌がり、積極的に車椅子を利用する事もせず、トイレと風呂だけはヘルパーに助けられて何とか用を足していた。
食も細り、見る影も無いほどに痩せこけた。

長女の恵美が必死に貴子を励まし続けたが、貴子の元気は一向に戻らなかった。

『ママ、このままじゃママも死んじゃうよ・・・ママが死んだら恵美も死ぬからね・・・・』

恵美が泣きながら訴えたこの一言が効いたのか、徐々にではあるが貴子の食が進み出し、次第に元気を取り戻していった。

大西家の経済事情には問題は無かった。隆一の会社の弁護士が、事故を起こした運送会社や保険会社との交渉にあたり、運送会社と保険会社から獲得した損害賠償金や慰謝料も大きいものだった。また、大西家には、筆頭株主として受取る配当金も多額で、生活を十分に賄えるものだった。

拓也は大西家に下宿を続け、恵美の家庭教師を務めていた。


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