クラブ未亡人の未亡人ホステスのページ1

外資系企業のディレクターをしている宇佐美貴志が支店開設のため2泊3日の予定で岡山を訪ねたのはまだ少々肌寒い4月の初めでした。

その日の仕事を終え、貴志は居酒屋で晩酌を兼ねた夕食を済ませて夜の街を散策したのでした。

貴志の目に飛び込んできたのはクラブ未亡人と言うクラブの看板でした。

男を誘う大胆な名前をつけたクラブに興味をそそられ、貴志は迷うことなくクラブ未亡人のドアを押したのでした。

「いらっしゃいませ・・・」
時間が速いせいか店にはまだ客は一人もおらず、8人ほど居るホステス全員に貴志は迎えられたのでした。

貴志は一人だからとカウンター席を希望したのですが、3席あるボックス席の一番奥に通されたのでした。

「僕ひとりだからカウンター席でいいですよ・・」

「まだお客様はあなた一人だから、遠慮なさらないでここを利用してください・・」

若いホステスに強引に手を引かれ、貴志はボックス席に座らされたのでした。

「この店は初めてですか?」
貴志の左隣に座ったこれも若い、なかなかの美人のホステスが聞きました。

「ええ、初めてです」

「ありがとうございます。初めてうちの店においでいただいたお客様は大歓迎ですよ・・・」

貴志の右隣に座ったこれもなかなかの美人で若いホステスが笑みを浮かべて体を貴志にすり寄せました。短いタイトスカートから剥き出されたムチムチの太股が貴志の目を刺激するのでした。


貴志はジョニーウォーカーのブラックをボトルでキープし、水割りにしてもらって飲み始めたのでした。

ホステスも貴志と同じ水割りを飲み、ジュースだとかシャンパン等を強請らず、貴志は良心的な店だと一安心したのでした。

「お客様もやはりうちのお店の名前に惹かれたんでしょう?」

右隣のホステスが貴志の本心を探るように聞きました。

「うん、そう、なかなかユニークな店名だから、そそられたんですよ・・」

貴志は素直に答えました。

「そうなのよね、初めてのお客様は皆さんそうなのよね、男の人って、未亡人に弱いのね・・本当は何かを期待してたりしてぇ・・・」

左隣のホステスが探るような目つきでからかうように言いました。

「ここの店の名前に惹かれて、入ったけど、本当に未亡人のホステスさんは居ないみたいだねぇ・・皆さん若いし、未婚の人ばかりじゃないですか、看板に偽り有りですよ、これじゃ・・・」
貴志が少し拗ねるように言いました。


「お客様のお名前をお聞きしてなかったわ、お客様のお名前をお聞かせくださいょ、お名刺いただけると嬉しいですけど・・・私はリサ、それから、そちらの美女がアケミ・・・よろしくね・・」

お互いに名前を知らないのでは会話もなかなか弾間ないと分かっている貴志は二人のホステスに名詞を渡したのでした。

「宇佐美貴志さん・・いいお名前ね・・」
右隣のアケミがホステスらしい返事をしたのでした。

「さっきの話に戻るけど、宇佐美さんがおっしゃる通り私もリサもまだ21歳で未婚、未亡人じゃなくてご免なさい・・・」

「そうだよね、この若さで未亡人って訳がないよね・・・やっぱり看板に偽り有りだ・・・」

「だけど、全くの偽りではなのよ、未亡人は二人いるのよこのお店には・・・」

「そうなの?」
「一人はママだけど、もう一人は香奈さん・・」
「そうなの、未亡人の方がおられるんだ・・・・それに、ママが未亡人だから、お店の名前はまんざら間違ってもいないんだ・・・.」

「そうよ、ママが経営してるお店だからクラブ未亡人、間違ってないでしょ?」

右隣のアケミが我が意を得たりと言うように得意そうな顔をしました。

「もう一人未亡人のホステスさんはどの人?」
貴志はやはり未亡人に興味を惹かれるのでした。

「カウンターの一番左に腰掛けているのがママで、そのママの隣に腰掛けてるのが未亡人の香奈さん・・なかなかの美人よ・・宇佐美さんは香奈さんの色気に一発でノックアウトされるかもよ・・・」

「そんなに美人なの、アケミさんより美人?」
後姿しか見えない貴志は未亡人の香奈の容貌を見てみたくなるのでした。

「私なんかよりよっぽど美人よ、私なんか足元にも及ばないよ・・・ママと香奈さんをお呼びしましょうか?」

「いいよ、いいよ、僕はアケミさんとリサさんの両美人に囲われているんだから・・・」



そうこうしているうちに3組の二人連れの客が訪れ、貴志はボックス席を譲り、カウンター席に移ったのでした。

そのことが貴志には幸いでした。ママと香奈以外のホステスは皆20代でそれぞれボックス席の客に呼ばれ、香奈が貴志の相手をしてくれたのでした。

まだ40前と思われるママはボックス席の客の間を順番に訪ね、巧みな話術でお客を盛り上げていました。

先ほどアケミが言った通り、香奈はなかなかの美貌の持ち主で、貴志は一気に惹き付けられたのでした。

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