老舗温泉旅館若女将の逢瀬のページ1

大分の老舗温泉旅館で母親である女将の見習いとして若女将を務め始めた河野美樹は28歳とまだ若い。
美樹はファッションモデルをしても一流になれるような容貌と、ずば抜けたスタイルの持ち主で街中で評判の美人だ。この旅館の一人娘である美樹が女将として接客を始めたら旅館の評判は更に上がるに違いないと誰もから羨まれている存在なのだ。

美樹は東京の大学を卒業して東京で就職したのだが、すぐ親に呼び戻され、旅館の跡継ぎの修行を強いられたのだった。

美樹には高校時代からのボーイフレンドがおり、そのボーイフレンドも東京の大学に進学したことから、ごく自然に体を許しあう関係に発展したのだった。

高志と言うボーイフレンドは東京で勤めており、大分に呼び戻された美樹とは、会うことが大きく制限され、今では月に一度高志が東京から大分に帰って来て、会うのが関の山となってしまったのだった。

その高志が8月は大分に帰って来ず、美樹はやきもきして高志にスマホでメールをしたり、電話をしたりして帰ってくることを促すのだが、忙しいの一点張りで美樹の希望通りには帰って来てくれないのだった。

その高志から突然帰るとスマホにメールがあったのは前回会ってから2ヶ月後の9月下旬だった。

高志は空港近くのホテルを予約して帰ってくるのが常で、美樹がそのホテルに宿泊している高志を訪ねて会うのがパターンになっていたのだ。
これは、美樹が老舗旅館の一人娘であり、いくいくは美樹に養子を迎えて旅館を継がせると決めている両親が美樹に浮ついた噂が出るのを厳しく監視しているのが原因だった。
それ故、両親の目を盗んで高志に会うのが美樹と高志の常態になっていたのだ。
美樹と一緒になり旅館を継ぐ意思を示さない高志が今の美樹の一番の悩みだった。好きな高志と別れて、親の勧める男と結婚など出来そうに無い美樹は悩むのだった。


土曜日の午後からホテルで待っていると高志からメールで連絡を受けた美樹は、繁忙日で旅館を空けることが難しいのだったが、昼休みを利用して高志に会うことにしたのだった。

美樹は1時から昼食休憩に入る予定だったが、ベテランの仲居に頼み込んで、12時半には着物姿のままタクシーを飛ばして高志の待つホテルに向かったのだった。


2ヶ月ぶりに会う高志に心をときめかしながら美樹はスマホメールで高志に知らされていた部屋のドアをノックしたのでした。

すぐドアが内側に引かれ、高志に肩を抱き寄せられて部屋に招き入れられたのでした。ドアを閉めるや否や美樹は唇を吸われ、忽ちのうちに激しいキスに発展したのでした。

170センチと女性としては長身の美樹ですが、身長が185センチの高志との立ったままのキスでは、美樹は顔を上向かせなければならないのでした。美樹は高志の首筋に両手を回して抱きつき、高志に背中と尻を引き寄せられながら、長い、激しいキスを重ねたのでした。

激しく唇を合わせ、舌を絡ませ合って激しいキスを5分も続けた美樹に安心感が湧いてくるのでした。ひと月に一度は必ず会いに来ていた高志が今回は2ヶ月も帰って来なかったことに美樹は一抹の不安を抱いていたのでした。それは高志に東京で女友達が出来たのではないかと言う不安でした。
美樹は高志の激しいキスに安堵し、高志にそんな女が居るはずが無いと自分に言い聞かせるのでした。


「今回は随分長い間帰ってこなかったわねぇ・・」
長いキスの後、椅子に腰掛けさせられた美樹が、やはり心配になることを口にしたのでした。
「忙しかったんだよ・・・最近は会社の仕事がとてつもなく忙しいんだよ・・・」
「それなら仕方ないけど、私のことを忘れたのではないかと心配してたよ・・」
「ばか、そんなことあるわけが無いじゃないか・・・俺が愛してるのは美樹だけだよ・・」
「本当、でも2ヶ月も待つのは辛いのよ・・・」
「俺だって早く美樹に会いたかったさ・・だけど、会社の仕事がねえ・・・」
高志が言って冷蔵庫からビールとオレンジジュースを取り出して、グラスを2個用意しました。

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