連れ子同士の兄妹に芽生えた恋情のページ1

大学の二年生になった智和には血の繋がっていない一人の妹がいる。智和の実母が若くして死去し、その数年後智和が6歳になった時、これまた若くして夫と死別した女性と父が再婚したのだった。その父の再婚相手が連れてきた5歳の女児と智和は兄妹になったのだ。

その女児の名前は由里で、今年大学一年生になった。智和と由里は名古屋で育ったのだが東京の大学に進学した智和を追って由里も東京の大学に進学したのだった。

智和と由里の父と母は共に名古屋で弁護士をしており、経済的に恵まれていた智和と由里はそれぞれ東京でアパート暮らしを始めたのだった。


アパートの調度品の位置を変更したいので手伝って欲しいと智和が由里に頼まれたのは6月中旬のかなり暑い日だった。

ベッドそして洗濯機や冷蔵庫の位置を変更するのはなかなかの力仕事で、由里の希望通りに調度品の位置を変えた智和は汗びっしょりになったのでした。

「ふぅ、今日は暑いね、汗びっしょりになったよ」
智和は仕事の終わったことに満足しながら、首に巻きつけていたタオルで顔の汗を拭きました。
「ありがとう、お兄ちゃん・・助かったわぁ・・私一人じゃ出来ない力仕事をありがとう・・・お兄ちゃん冷たいコーラを飲んでぇ・・」
由里が今移動したばかりの冷蔵庫からコーラを取り出してコップに注ぎ、氷を入れて智和に差し出しました。智和はそのコーラを一気に飲み干したのでした。
水分の入った智和の体から汗が噴出し、智和は余計汗にまみれたのでした。

「由里、ちょっと向こうを向いててよ、俺Tシャツを着替えるから・・・」
「お兄ちゃん、Tシャツを持って来てるの?」
「うん、力仕事になるだろうから、一枚持ってきたんだよ・・・」
「まぁ、用意万端で来てくれたんだ、ありがとうお兄ちゃん・・・」

由里はバスタオルで汗を拭いて貰おうと風呂場に向かいました。由里がバスタオルを手にして戻って来た時、兄の智和はまだ上半身裸のまま、小さいタオルで体の汗を拭いていました。
由里が智和の裸を見るのは何年か前に家族で海水浴に行った時以来でした。その時に比べ智和の体は一段と逞しくなっており、しかも二人だけの部屋で間近に見る智和の筋肉質の体に由里は惹き付けられたのでした。

由里は手にしているバスタオルを椅子に掛け、後ろから智和に抱き付き、頬を智和の背にしっかりと押し当てたのでした。

「おいおい、由里・・何をするんだよ・・・」
由里の突然の行動に驚きもしましたが、由里を窘めるように言いました。
「いいの、このままでいいの・・・」
由里は智和の背の熱さを感じ、うっすらと漂ってくる智和の匂いに興奮しながら智和に抱きついて離れないのでした。

「どうしたんだよ、由里・・・」
智和が再び由里を窘めるように、しかし穏やかな口調で言いました。
「こうしていたいの・・ずっと以前からこうしたかったの・・お兄ちゃんの肌に触れたかったの・・」
由里が切なそうな声で訴えるように言い、後ろから智和を抱きしめ続けました。

由里が智和に惹かれ始めたのは由里が中学の二年生の春でした。それ以後、智和に対する恋慕の情は高まる一方で、由里が大学受験を控えた高校三年生になった時には智和が東京の大学に進学してしまい、由里は耐えられないほどの寂しさを覚えていたのでした。
勉強が手につかずに困ったこともあった由里でしたが、自分も智和の居る東京の大学に進学するのだと言い聞かせて頑張ったのでした。
そんな由里が秘めてきた智和への思いが一気に爆発したのでした。加えて、由里の中で育ってきた性的成長が由里を性的に昂らせ、智和の逞しい体に惹きつけられるのでした。
由里は初めて触れる男の肌に興奮し、なかなか智和の肌から離れられないのでした。

由里が自分に好意を持っていることが分かっていた智和も、由里が興奮して抱きついてきたことが分かるのでした。智和も高校時代から際立って美人だった由里に好意を持ち、血の繋がりが無いと言う意識に後押しをされ、智和の意識の中で由里が意中の女性になっていたのでした。

「私、お兄ちゃんが好きなの・・中学の時からお兄ちゃんが好きなの・・・」
智和の肌の温かさとほんのりと漂ってくる男の匂いに刺激されて、由里は智和に告白したのでした。そして、智和の腹部まで腕を回して一段と強く智和にしがみつきました。

智和は由里に告白されむず痒さを覚えながら、由里が言葉ではっきりと言ってくれたことが嬉しくて堪らないのでした。

「俺も由里が好きだよ、ずっと前から由里が好きだよ・・・」
智和は由里の告白に応えて自分からも告白し、由里の両腕を上げて体を廻し、由里と向かい合いました。

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